MOTHER-39話 なぐったね

空を見よと
 瑞雲[ずいうん]とは五色に輝く雲で、良いことの起こる兆しとのことです。ただ、虹の光彩が雲にかかったようにみえるこの現象は、気象現象的にはありふれたものとのことです。
 画像検索をしてその姿を確認してみたのですが、見覚えがありません。自身の経験として「ああ、あれが瑞雲だったのだ」と思い出せるような景色がないのは、ありふれた現象として身近に起こっていながら、見逃し続けてきたものと思われます。以降は瑞雲の概念を以て、スルーしてきた空模様に吉兆を感じられるよう改めたいものです。
 あるいは良い兆しを機会として生かすには、空を眺め、その変化に目を向けるほどに心の余裕が必要ということなのかもしれません。するとこの言葉は「空でも見て力抜けよ」と後世に贈られたリマインダーのようにも感じられます。
 年の瀬に向けて忙しい日々が続きますが、空を仰ぐ余裕を持ちたいものです。(2016.02.09)

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