MOTHER-41話 音楽使い


無用の長物
 しばらく連絡を取っていなかった後輩から「尊敬するあなたと話がしたい」と連絡がありました。ツッコミどころはあったものの、旧交を温めるのもよかろうと思い、会ってみることにいたしました。すると表面上は昔話に花が咲いているように見えるのですが、何か「昔とは違う」違和感を感じたのです。やがて仕事は何をしているのか聞いたところ、現在所属している会社の商品説明が始まってしまいました。どうやら最もしたかった話はこの話題だったようです。
 良き対話は話し手、聞き手どちらもが相手の発言を受け消化し、変化することにあると言います。どちらか一方が「有用なこと」を伝えるつもりばかりだとこうまで違うものかと、昔行われた無用な対話の応酬はもう無いものと思うにつけ寂しく感じられました。(2016.12.06)

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