MOTHER-113話 おひろめ

あの角曲がった先の想定外
 漫画描いているとお伝えした際に、「作画だけか?ストーリーも考えるのか?」と問われることがございます。その頻度は予想以上に多いです。分業で制作された作品に触れる機会が多くなったためなのか、その由来は分かりかねますが、作話と作画の免許は別々のもので一挙に両方を行使するのは特異なものと認識されるようです。
 さて拙作におきましては、ホワイトボードに構想を描き、付箋に事件を書いて貼り、相関図をまとめるなどして、これから起こるシナリオの概要をテキストファイルに書きつけ、さぁ漫画を描こうと舟漕ぎ出し、コマにキャラと台詞を置けば「なんか違う」の憂き目に座礁することしばしばです。
 「作話時点で作画のアクシデントを想定できれば」とは思う一方、すべてをシナリオで統御するのも、要素の総和を外れた創発の妨げとなるのかもしれません。今後も努力はしつつも座礁し続ける次第かと思われます。(2018.05.22)

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