最適化でいっぱいの身体
ひたすらに絵を描く生活は、人生初の腱鞘炎をもたらしました。親指の付け根がビクビクと痛み、まるで「おいおい。いつまでこんな指先だけの作業をするんだ。人間の身体はそんな使用用途にあわせて創ってはいないよ」と抗議するようでした。
ところで最近PCを「クリエイター向けモンスタータブレットPC」へと新調いたしました。以前のPCでも最低限の作業はできたのですが、「このPCはこんな強度での使用用途を想定していないよ」というスペック不足は耐え難く、買い替えへと至りました。
一方で人間の身体は大したものです。職場の向かいで工事しているのですが、トラック運転手が精巧なカーブを描き、とび職人が鉄骨を歩いております。身体は買い換えられることなく、繰り返しの経験が恐るべき最適化をなしています。私にも漫画制作に向けた最適化がなされるのを祈るばかりです。ひとまず腱鞘炎は収まりました。(2016.2.9)