氾濫反乱
地に落ちた水滴はランダムに流れ、水流に岩は削られ道が現れます。その道に枠を打ち「こうあるべき」と寸断し矯正するならば、いつか水流が想定を離れ、堤防を破る様を氾濫と呼ぶこととなります。
感情は現象への反応であり千差万別です。流れつく先をあらかじめ決めるのは精神の阻害、不自由の熱望です。なお円滑な社会生活のためには、行きつく先はやむを得ず、現れた感情を理性をもって行動に処理するのみです。
かの司会者はセレモニーを嫌い、結婚式へ呼ばれた際には大いに酒を呑み、新郎へタックルをしたとのことです。「おめでとう。よかったね」の終着点が決まった予定調和への、反乱であったものと思われます。
また師匠の告別式に送った有名な弔辞に「あなたの考えは全ての出来事存在をあるがままに前向きに肯定し受け入れることで、重苦しい意味の世界から解き放たれる」と仰いました。曰く、「これでいいのだ」と。(2018.03.06)
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