分岐を憎まず
形容詞は主観による対象の比較的な評価であり、「赤い」は他のと比べると赤く、「強い」はある集団におけるある側面での強さであり、「速い」のヒトも飛ぶ鳥にとっては遅くあります。それでも人の姿の限りの中で、ルールの限りのうちで何かを打破し壁を超える様に黄金の精神を見出して称えるのかもしれません。善行、悪行もまた「制限下で達成された他と比べると“善い”行為」かとおもわれます。”今”という時間に縛られ、同時存在できない空間に縛られ、それでもなお1つの選択を行ったことに下される評価でしょう。
その行いを「彼の性根は悪だった」と見損なう際には、顕れなかった善行を思いたいものです。(2017.11.21)
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