もういいよ裁量
書道教室に掲げられた作品を見て、生徒たちが作品完成までに費やした時間を思うに、以下の対話を想起いたしました。
あなたの最良を作ってここに持ちなさい。
「はい。いっしょうけんめいがんばります。」
「できました!どうですか?」
不足です。基礎に不備がみられます。
「わかりました。はじめからみなおします。」
「どうでしょうか?」
まだ精錬されていない箇所が随所にみられます。
「そうですね。やりなおします」
「これでよいでしょうか?」
まだです。
「もうよいでしょうか?」
まだです。欠如の改善を―
「なあ。もういいかどうかの判断は誰がやるんだ?分水嶺はお前が引くのが絶対か?自らの最良を自らの裁量で決められないのか?もう何が良くて何が悪いのかも分からなくなってきた。もうお前の権威を無視する。私が決めたこれが最良だ。」
まだです。が、まもなくです。(2017.04.04)
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