MOTHER-57話 消えちゃいました


ラジオな
 この仕事を始めてからラジオを聴くようになったのですが、単純にテレビから映像がなくなったものではなく、独特の空気間で交わされる雑談に耳を傾けます。比較的少人数で深夜に2時間生放送で放送されるという形態は、言動が切り貼りされ必要箇所を編集された映像とこうも異なるかと気づかされます。
 自身の生活に翻って、対話においてラジオ的な交流を求めすぎるように思われます。どちらが良いというわけではなく適宜使い分けたいものです。立食パーティーのような、テレビ的に場に沿った刹那的なリアクションを必要とされる場においてなお、ラジオブースで密やかに行われる会話を始めてしまいます。
 先日初対面の方に対し「はじめまして。ところで、好きなものに言及するよりは、嫌いなものに言及した方が人となりを速やかに把握できると思うのですが。」と語り始めたのはラジオ的であったと反省します。(2017.03.28)

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