人混みを歩くのが下手です。改めて状況を振り返ると、数m先に歩行者を見つけ、道を譲るために避けた方向に歩行者もつっこんできてしまうというパターンが主なようです。
さて、この日はキャリーケースに幼児を載せた男性に「おい、どけ」と言われながら映画館に到着しました。
映画感想『セッション』
ドラマーを目指す青年を容赦なく叱り罵る鬼教師はまるで爆弾でした。この予測不能な爆弾が作り出す物語に流され、常に機先を制されていた弱弱しい青年は、最終局面に至って物語の舵を取ります。以下のセリフは「映画史に残る9分19秒」といわれる演奏シーンと合わせて今後の人生で何度も振り返ることになりそうです。
「I’ll cue you in」(僕が合図を出すからお前があわせろ)
帰路ではいつもより前のめりに、いつもより攻撃的な眼差しで雑踏を掻き分けました。追い立てられず、ぶつかりもせず、スムーズに帰宅しました。(2016.04.05)