幼きモノへの書簡
同情振りまく事が最終目標のキミだ。学も宗教も表層あれば十分だろう。かいつまんだ話を迷える誰かにしてやれればそれでいいのだから。キミの知恵は横へ広く伸びる。薄かろう。弱かろう。
仕方ないよ。
だってキミには情熱なんてものはじめから無いのだから。繕うことが偽ることがキミの目的なのだから。
良い面するキミに誰かが信用して、近づいて、気を許して、ふた開けてみれば、がっかりするのは当然だろう。見破り、失望する。「その程度だったか」と。あの言葉。あの目。効いたろう?
―自分はただ一緒にいたかっただけなのに。ただ楽しくできたらよかったのに。
じゃあ怒ろう。勝手に期待して、勝手に問いかけて、勝手に失望したあいつらこそ間違ってるだろう?誹りの謂れはないだろう?
―放っておいてくれ!言葉にするほど嘘をついてるようだ。言葉はいつも心に足りない。もう偽りたくない。放っておいてくれ。(2018.11.13)
エピローグじゃなくてここに描きます。
私の死の概念と一致していてスっと意味が理解出来たから。
1番納得出来た回がこの回でした。
面白かったです。