MOTHER-132話 インドラ

ソレはノルんですか?
 物語は事件の連続であり、ある物事が引き金となり次の物事が起きるなら、それぞれの事件の結びつきを“有り”とするか“無し”とするかが語り手の手腕(というよりも好み)なのでしょう。
 ある語り手にとっては雨が降ると地固まるであり、また別の語り手にあっては人殺しの時に脈絡なく地震が起きるのが「あるある」なのでしょう。常識的な必然だけでつながれ、当然が確約された物語は退屈であり、一見突拍子もない偶然を「確かにそんなこともあるかも」と思わせることができれば、一見の価値があるのでしょう。お約束は退屈ですので。

司祭「新郎、新婦は互いに永遠の愛を誓いますか?」
新郎とされた者「あーいや。ワタクシ、予定調和が嫌いでして」
新婦と呼ばれたヒト「ええ。ええ。私はそんな彼を愛してまして」
者「なので、ご列席された皆様にはこの宴の最後にご判断いただきたいのです」
ヒト「これは必然なのかと」(2018.10.02)

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