情報の温度差
時を経て、学生時代に理解できなかった教授のある趣味の面白みが分かったような気がいたしました。それは海外の商品を通販で購入された際に、緩衝材として敷き詰められた現地の新聞をスクラップするというものでした。恐らく教授はその新聞が発行された当時の「最新」として過熱した情報が、時を経て海を越え手元に来たことによる、情報の温度差を楽しんでおられたものと思われます。
2000年代初期の大食い番組の映像を見れば、今となっては危険のため避けられている早食いバトル、ファイターたちの命がけの戦場としての、大掛かりな舞台装置に違和感を覚えます。後の事故や倫理的問題のためになされる配慮のない「熱狂」の類と見受けられます。
今起きている事象のいくつかは時間の洗練を経て「あれは熱狂だった」と観測されるのでしょう。いつまでも冷めやらぬものもいいですが、冷えてしまったかつての熱も見応えがあるものです。(2016.05.02)
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