MOTHER-122話 隔てるモノ


 添記:あるいはココペリが書庫で読んだモノ
古の音楽使いが「オキャク様はカミ様です」と言った。
 「この会場へ集まる聴衆達はこの程度のモノであろう。この程度の音楽でよかろう」と聞かせる対象を見積もらず、常に最上の音楽を演奏するために設けた思考方法。聴衆を同位同種の自他と比較することなく、信仰対象、上位の存在「カミ様」とみなすことで、音楽を常に全身全霊を込めて捧げる祈りとした。
 ただ、文脈から切り離され台詞のみが伝播することによって、後代のモノ達が多く誤用されるところとなったという。(2018.07.24)

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