にゃあ
その子猫は廃棄物の山の陰、排水溝の奥で2日ほど鳴き続けた末に友人のWebデザイナー宅に迎えられました。拾われた翌日は大雨で、もし一日遅れていたら無かったであろう命は、友人や私の手を母猫の乳を求めるように吸い、たまに噛みます。
映画感想:『この世界の』
かの人類史に残る瞬間的圧倒的な破壊に、「あの時ああしていれば」の分岐が累積します。かの爆発の熱線は、多世界解釈で同時に存在する可能性のひとつを剥がしてこちらによこしたのかもしれません。世界の分岐を超えるのはバケモノの仕業と認識いたしました。
友人宅は茂みに囲われた古民家で、もう最近はあまり見なくなった浄化槽式の便所と縁側がございます。急いでネット通販で揃えた猫グッズ、タオルケットや砂利や寝床が、奇跡的に生き延びた彼のよき片隅になれれば幸いです。(2017.10.10)
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