茶番力
以前ネット上で見かけたのですが、就職活動中の学生が面接室に入る前に「ショートコント、入社面接」と小さく呟いてからドアをノックすると緊張をしないですむという提言がありました。すると学生の緊張も、面接官の高圧的な態度も演技に見え、余裕をもって対処することができるというものです。現実世界に対するハックとして優秀な方策と感心しました。
この宣言をすることで、目の前に立ちはだかる事象に対し、全存在をかけて対処することではなく、与えられた役を演じるにすぎない茶番として、一つ“奥”へとしまうことができます。立ち現れた問題の存在感に、脱力感をもって他人事の次元で処理する術として重宝しております。
会社員時代には「ショートコント・電話応対」などと唱え、今もたまに「ショートコント・バーベキュー」「ショートコント・集合写真撮影」などと秘かに唱えては躱している旨を告白いたします。(2016.12.13)
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