傾注
作画していると、1コマに異常に時間をかけてしまう時があります。しかもその時はああでもこうでもないと一進一退し、頑張ったわりに作業は進んでいないという残念な状況になります。個人的にこの現象を、王子が彼の息子にパワーは上がるがスピードが落ちるという指摘をした故事にならい、「スーパーサイ○人2状態」と呼んでおりました。
さて、どうやら合気道においては上記のような状態を「傾注」というそうです(おそらく大いに語弊有り)相手の腕や手といった一部に集中するあまり相手全体や、自分自身が見えなくなる。執着は身体のしなやかさを奪い、満足に動けなくなるとのことです。
今週は1コマ目の街並みに見事に傾注してしまいました。試行錯誤の結果現れた絵をお楽しみください。とりいそぎ日々の生活から傾注を改めようと、自転車に乗りながら周りの風景も見えるよう意識し始めました。事故にはあっておりません。今のところ。(2016.06.28)