何度もバベる
酒場で会った古道具屋の女性は、2年ほどかけてコピー用紙にサインペンで漫画を描いていらっしゃいました。世に出す方法を知りたいとのことなので、僭越ながらデジタル漫画化する方法をお教えすることになりました。
しかし長らくデジタル機器に触れていない彼女にとって、積み重なるレイヤーに混乱をきたし、「どこか不用意に触ってしまえばデータが全部消えるのでは」とよくある、しかし容易に拭えないへ漠然とした恐怖に苛まれ、腹痛を訴えるほどです。
講義を受け持つこともある友人のWeb使いに相談すると「真面目な受講生ほど、前回授業のデータに執着して大切に育てようとする。そのため最初に新規作成、保存、クリアの方法を定着させる。何度も試しては崩せるように。授業で獲得するのは”先生と一緒に組み上げたデータ”ではなく、”データを組み上げる技法”であると認識を改めて頂く必要がある」とのことでした。なるほど。(2017.12.05)
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