接触の春
購入した玄米を自宅で発芽させ発芽玄米を主食としております。玄米を水に浸し10時間ほど経過すれば、やがて表面に気泡が現れ乳酸菌の独特の香りがし始めます。やがて胚芽が膨らみ始めると、調理し摂取しようとしていたこの「ごはん」が一個の生命だったのだと思い起こされます。
先日道端の猫を抱き、別の生命体の拍動に触れたのはずいぶん久しぶりに思われ、はっといたしました。
思えば自分以外の生物に触れる機会は非常に少ないように思います。電化製品のような無機物か、加工された死骸にのみ接触する生活を改めるのが肝要に思い、家庭菜園をはじめました。
食菜の頂点に立つパクチーの栽培を始めたのですが、数週間後には食べきれないほどの収穫が見込めるとのことです。生活に他の生命が組み込まれました。今から収穫が楽しみです。(2016.3.21)
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